2024年度理事長所信
現代では社会が目まぐるしく変化し、生活環境や価値観が多様化するにつれて、一人ひとりが持つ問題や課題もまた多岐にわたるようになっています。そのような中で多くの人びとが目の前にある手の届く範囲の事柄に集中し、広く未来に目を向けることが困難になりつつあります。私たちは直面する様々な課題に対して広い視野を持ち、共に手を取り合いながら乗り越え続けなければなりません。我々青年が率先してひと、まち、組織に真心を持って向き合うことで、一人ひとりが誰かのために行動しその積み重ねが連鎖する、真心溢れる川越を創造してまいります。
「真心を育むひとづくり」
一人ひとりが利他の精神を持ち積極的に行動を起こし続けるためには、自らの考えを持ち真正面から向き合う心を育むことが必要です。自己研鑽を繰り返しストレッチした目標に向かい続けることで、自らが与える影響の輪を拡げ、地域から必要とされるリーダーへと成長してまいります。
子どもたちが未来に希望を持ち続けるためには、信頼関係の中で互いを認め合う心を育むことが重要です。個の力だけではなし得ることができない目標に仲間と支え合いながら取り組み、その成果や感動を分かち合うことで心を通わせる経験をしていただきます。その経験をもとに互いに心を開き協力して挑戦できる人財へと成長していただきます。
「真心が繋ぐまちづくり」
まちが活気に満ち持続的に発展していくためには、多くの人びとが心からの思いやりを持って主体的に行動を起こすことが必要です。川越の自然環境に着目し、行政、諸団体、多くの人びとと手を取り豊かな自然と共に生きるまちの姿を創造します。人びとが心に描くまちの将来像を繋ぎ、形になる実感を持っていただくことで、人びとが主体的にまちに関わる真心が繋ぐまちづくりを展開いたします。
企業は自らの利益を追求するだけでなく、付加価値の高い商品やサービスを提供することで、まちと共に成長していくことが重要です。生産性を高めるために、様々な個性やスキルを持つ人財が活躍できる仕組みづくりを推進いたします。多様な人財の力を集結し、新たな価値を生み出す機会を創出することで、人びとに心から求められ真心が繋ぐ企業へと発展してまいります。
「真心を交わす組織づくり」
(公社)川越青年会議所は、長きにわたり繋がりを培い、若さを源泉とする活力でまちづくり運動を展開し続けてまいりました。我々はその価値を理解し確実な組織運営をすると共に、関係する多くの人びとと交流し、多角的で柔軟な発想力を身につけます。互いを信じて率直に議論を交わし切磋琢磨することで、魅力ある真心を交わす組織を実現してまいります。
組織を持続的に発展させていくためには、メンバー一人ひとりが会員拡大の当事者意識を持ち、志を同じくする仲間を募ることが重要です。まちの人びとや未来のメンバーに(公社)川越青年会議所の魅力を余すことなく伝え共感を得ることで、地域から必要とされる組織へと成長してまいります。
「最後に」
本年、(公社)川越青年会議所は埼玉ブロック協議会の会長を輩出するにあたり、メンバーが一丸となり盤石の支援体制を築いてまいります。貴重な出会いと体験をかけがえのない成長の機会とし、さらなる飛躍に繋げてまいります。
私はこれまで青年会議所を通じ他では代えられない多くの貴重な経験をさせていただきました。それらへの感謝の気持ちを忘れず真っ直ぐな心で向き合い、第六十四代理事長として全身全霊をかけて邁進してまいります。
公益社団法人川越青年会議所
第64代 理事長 相原 広明